ミミレイドンボス、おはようございます!
SNSで「独身税」というショッキングな言葉を見たのですが、デマですよね?



2026年4月から開始する制度ですね。



本当にあるんですか独身税?独身だと罰金があるみたいでなんか嫌な響きですね。。。



2026年4月から、私たちの給与明細から新たな天引きが始まります。その名は「子ども・子育て支援金制度」いわゆる独身税です。SNS上の発言から、一部の人が制度について、誤解しているような気がしましたので、今朝はいわゆる独身税について整理して行きたいと思います。
1. 独身税とは?通称と正式名称の違い
(1).「独身税」という言葉が広まった背景
インターネットやSNSで「独身税」という言葉がトレンド入りし、大きな反発を呼んでいます。実は、石川県かほく市のボランティア団体と財務省との意見交換会で、参加者から「独身者に負担をお願いできないか」という趣旨の発言があったことが報道され、それがネット上で「独身税」という言葉として一人歩きし、大炎上した過去の経緯もあります。
(2).正式名称は「子ども・子育て支援金制度」であること
法律上の「独身税」という税金は、現在の日本には存在しません。この制度の正式名称は「子ども・子育て支援金制度」です。2024年6月に「改正子ども・子育て支援法」が成立し、国として正式に導入が決定した仕組みです。
(3).なぜ“独身税”と呼ばれるようになったのか
この制度が「独身税」や「子なし税」と揶揄される最大の理由は、「独身者や子どもがいない世帯には直接的なメリットがほぼなく、負担だけが生じる」 という構図にあります。集められたお金が子育て世帯への給付に使われるため、単身者にとっては「払い損」と感じられやすく、不公平感からこの呼び名が定着しました。
2. 制度の仕組みと導入時期
(1).2026年4月から開始予定
徴収は2026年(令和8年)4月からスタートします。いきなり全額ではなく、2028年度にかけて段階的に徴収額が引き上げられる計画です。
(2).医療保険料に上乗せされる形で徴収される仕組み
この制度のポイントは「新しい税金をつくる」のではなく、「今ある健康保険料(メディカル保険料)に上乗せする」 という点です。所得税や住民税を増税すると反発が大きいため、実態が見えにくい「社会保険料」という形をとっており、これを「ステルス増税」と批判する声もあります。
3.誰が対象になるのか
(1).公的医療保険に加入しているすべての人が対象
「国民皆保険」である日本では、ほぼすべての国民が対象となります。
- 会社員(協会けんぽ、組合健保)
- 公務員(共済組合)
- 自営業・フリーランス(国民健康保険)
- 75歳未満の高齢者(健康保険)
- 75歳以上の後期高齢者



対象は独身者に限られず、医療保険加入者(子育て世帯を含む)全員となります。ここが誤った認識を持ってる人が多い点です。
(2).会社員、公務員、自営業者、パートタイマーなど幅広い層
被用者保険(会社員など)の場合は、「労使折半」となります。つまり、皆さんが給与から天引きされる額と同じ額を、会社側も負担することになります。
(3).子育て世帯は給付を受けられるが、独身者や子どものいない世帯は負担のみ
子育て世帯は、後述する児童手当の拡充などの形で「恩恵」を受けますが、単身者や子どもがいない世帯には、その還付はありません。これが「不公平」と言われる根本的な原因です。
4.負担額の目安と家計への影響
(1).負担額イメージ
①負担額を決める算式
この制度は、新しい税金を作るのではなく、今ある健康保険料に上乗せされる形で徴収されます。そのため、計算方法は現在の社会保険料の仕組みをそのままベースにしています。
具体的な計算式は以下の通りです。
毎月の負担額 = 標準報酬月額 × 支援金率
※会社員(被用者保険)の場合は、この金額を会社と従業員で半分ずつ負担(労使折半)します。
ステップ①:自分の「標準報酬月額」を知る
標準報酬月額とは、毎月の給与(基本給に残業代、通勤手当などを含んだ総額)を一定の幅で区分した等級のことです。例えば、毎月の総支給額が30万円程度なら、標準報酬月額は「30万円」の等級に該当します。
ステップ②:適用される「支援金率」を掛ける
令和8年度の被用者保険の支援金率は、国が実務上一律の率として 0.23%(本人負担は原則労使折半)を示しております。
2. 【年収別】2028年度以降の負担額シミュレーション
この制度は、2026年度から段階的に徴収額が引き上げられ、2028年度に満額となる計画です。 以下は、2026年度及び2028年度以降(満額時)に、会社員(被用者保険)が実際に天引きされる月額の目安です。
| 年収イメージ | 2026年度 毎月の負担額(本人分) | 2028年度 毎月の負担額(本人分) |
|---|---|---|
| 300万円 | 約200円 | 約350円 |
| 400万円 | 約400円 | 約650円 |
| 600万円 | 約600円 | 約1,000円 |
| 800万円 | 約800円 | 約1,350円 |
| 1,000万円 | 約1,000円 | 約1,650円 |
※加入する健康保険組合や、賞与の額によって実際の金額は前後します。
※自営業・フリーランス(国民健康保険)の場合、2028年度の1人あたり平均負担額は月額400円程度と見込まれています。
3. 計算時に知っておきたい「3つの重要ポイント」
① 段階的な引き上げ
いきなり満額引かれるわけではありません。徴収総額は以下のように段階的に増える予定です。
- 2026年度:約6,000億円(1人あたり平均月額 約250円)
- 2027年度:約8,000億円(1人あたり平均月額 約350円)
- 2028年度以降:約1兆円(1人あたり平均月額 約450円)
※これらは「加入者全員の平均」であり、現役バリバリの会社員(被保険者)は、この平均より高い額を負担することになります。
② 保険種別による負担の差
2028年度時点での「被保険者1人あたり」の具体的な平均額は、保険の種類によって以下のように異なると推計されています。
- 協会けんぽ(主に中小企業):月額 約700円
- 健康保険組合(主に大企業):月額 約850円
- 共済組合(公務員など):月額 約950円
③ 負担には「上限」がある
健康保険料と同様、支援金にも上限額が設定されています(標準報酬月額の上限は月139万円程度)。そのため、年収が極めて高い人でも、際限なく負担が増えるわけではありません。
(2).給与明細の「健康保険料」に上乗せされるため手取りが減る実感が強い
給与から自動的に天引きされるため、「手取りが減る」実感が強くなります。
なお、給与だけでなく賞与(ボーナス)も算定対象となります。健康保険と同様の標準賞与額の仕組みで計算されます。
(3).家計にどの程度影響するのかを具体的に解説
「月数百円ならランチ一回分程度」という意見もありますが、これは「追加の固定費」です。物価高や他の社会保険料の引き上げも重なっている現在、年間で見れば数千円〜2万円近い負担増となり、決して無視できる金額ではありません。
参照:こども家庭庁 子ども・子育て支援金制度について
参照:協会けんぽ「標準報酬月額・標準賞与額」
5.制度の目的と使い道
(1).少子化対策として導入された背景
日本の出生数は想定を上回るスピードで減少しており、これを放置すれば労働人口の減少によって年金や医療といった社会保障制度そのものが崩壊しかねません。政府はこの危機を「静かなる有事」と位置づけ、財源確保を急いでいます。
(2).集められた資金は児童手当の拡充や子育て支援に充てられる
集められた資金(約1兆円)は、主に以下に使われます。
- 児童手当の拡充(所得制限の撤廃、高校生まで延長)
- 第3子以降の増額(月3万円)
- 妊娠・出産時の支援(10万円相当の給付など)
- 育児休業給付の引き上げ(手取り10割相当の実現)
参照:こども家庭庁長官官房総務課支援金制度等準備室 子ども・子育て支援金制度について
(3).社会全体で子育てを支える仕組みとしての位置づけ
政府は「次世代が将来の社会保障(年金・医療)の支え手になるため、子どもを持たない人も含めて社会全体で投資すべき」という「世代間の助け合い」を強調しています。
6.なぜ批判されるのか
(1).直接給付を受けない層がいる
独身者や子どものいない世帯からは、「他人の家庭を支えるために、なぜ生活の苦しい自分が払わなければならないのか」という不満が根強いです。
(2).「負担だけを求められる不公平感」
特に低所得の独身層にとっては、結婚資金を貯める余裕すら奪われかねず、「独身を罰している(独身ペナルティ)」と感じさせる制度設計が批判の的となっています。
(3).SNSで「独身税」という呼び方が広がり誤解や不安が拡大
「子どもを産まないと罰金」という極端なイメージが拡散され、政府への不信感が募っています。
7.海外の独身税との比較
(1).過去に導入された国や事例(例:ルーマニアなど)
- ブルガリア(1968-1989):独身者に収入の5〜10%を課税。しかし、出生率は逆に低下しました。
- ルーマニア:チャウシェスク政権下で中絶禁止と併せて導入されましたが、悲惨な結果を招きました。
- 古代ローマ:アウグストゥス帝の時代に「独身・子なし」への不利益が課されました。
(2).日本の制度との違い
海外の事例は文字通りの「税金(罰金)」としての性質が強かったのに対し、日本の制度は「社会保険料への上乗せ」であり、金額もそれらに比べれば少額です。
(3).海外ではどのような議論があったか
歴史上、経済的なペナルティだけで出生率が回復した例はほぼなく、むしろ生活苦を招いて逆効果になることが証明されています。
8.今後の見通しと経営者・個人ができる備え
(1).制度が今後どう変わる可能性があるか
少子化が改善しなければ、将来的に上乗せ額が増額されるリスクは十分にあります。
(2).家計管理・資金繰りの工夫
手取りが減ることを前提に、今のうちから家計を見直し、余剰資金を運用に回すなどの「自衛」が必要です。
(3).節税や社会保険料対策との関連性
増税分を賢くカバーするための「3大防御策」です。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除になり、住民税・所得税を減らせます。
- ふるさと納税:生活必需品を返礼品で受け取り、実質的な支出を抑えます。
- 新NISA:運用益を非課税にし、効率的に資産を増やしましょう。
9.よくある質問(FAQ)
(1).「独身者だけが対象なのか?」
A. いいえ。全員対象です。制度の負担は 公的医療保険の加入者全体(子育て世帯も含む) が対象となります。
(2).「税金なのか社会保険料なのか?」
A. 性質は「社会保険料」です。健康保険料に上乗せして徴収されます。
(3).「どのくらいの負担になるのか?」
A. 年収によりますが、開始当初は月数百円、段階的に増え最終的には月500円〜1,000円超になる見込みです。
(4).「子育て世帯はどんなメリットがあるのか?」
A. 児童手当の支給期間が高校生まで延長されたり、第3子以降の増額、出産時の給付金などの支援が受けられます。
10.まとめ
「独身税」という言葉は非常にショッキングですが、その正体は社会全体で少子化に立ち向かうための拠出金です。独身の方や子どもを持たない世帯にとっては、確かに負担感の強い制度ですが、この制度が導入される背景には「今の社会保障を維持する」という切実な課題があります。
制度を嘆くだけでは手取りは増えません。増してや子育て世代に八つ当たりするなんてもってのほかです。「iDeCo」や「NISA」などの対策をしっかり活用し、2026年からの変化に冷静に備えましょう!



正直に言うと、私は「独身税」という呼び方があまり好きではありません。
この言葉は、独身者と既婚者という本来対立する必要のない人たちの間に、余計な溝をつくってしまう可能性があるからです。
そもそも今回の制度は子育て世帯も含め、幅広い人が負担する仕組みであり、「独身税」という表現は制度の実態を正しく表していません。
最近のSNSやメディアでは、すぐに“○○ vs ○○”という対立構図が作られがちです。
制度の本質を理解しないまま、その構図に乗って他者を批判する流れが生まれてしまうのは、とても残念なことだと感じています。
本来であれば、制度について正しい知識を持ったうえで、
お互いに思いやりを持てる社会であってほしいと思います。
たとえば、
独身の方は「日本の未来を育ててくれてありがとう」
子育て世帯は「子育て支援の財源を支えてくれてありがとう」
そんな気持ちを自然に持ち合える社会であれば、
今回の制度も“誰かを責める理由”ではなく、“みんなで未来を支える仕組み”として受け止められるはずです。
制度をきっかけに対立が生まれるのではなく、
「お互いに支え合って生きている」という感覚が広がる社会になってほしい。
私はそう願っています。


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